分かりやすく解説します

■圧力殺菌釜(たて型レトルト)HC-U-S型/HC-U-G型とは?

圧力殺菌釜は、缶詰(缶詰の中にある微生物)を100℃超の高温で加熱・加圧殺菌するための小型圧力容器(レトルト装置)です。
(ボイラーからの)蒸気を直接送り込む「 蒸気挿入式(S)」 と、釜をガスバーナーの直火で加熱する 「ガス直火式(G)」 の2タイプから選べます。
小規模工場や研究室、学校などでの試作・教育用途にも適しており、缶詰製造の基礎を学ぶ現場でも広く使われています。
家庭用の圧力鍋を、より大きく、安全に、そして業務用として頑丈にしたようなイメージです 。


こんな方におすすめ

・ 常温で長期保存ができる本格的な缶詰を作りたい方 。
・ 食品加工を学びたい学生・研修生: 缶詰の加圧殺菌の仕組みを実際に体験できる
・ 小規模工場・地域加工所の担当者:少量生産・試作に向く
・ 研究室・試験場の担当者: 新商品の試験殺菌や条件検討に最適
・ 教育機関の指導者: 加熱殺菌の基礎教育に使いやすい


活用シーン・導入事例

・ 地域特産品(魚介・農産加工)の缶詰の試作や小規模生産
・ 教育現場: 農業高校や大学の食品科学科での、加熱殺菌理論の勉強。缶詰製造実習。
・ 研究・開発機関での殺菌条件による新商品の保存性テスト
・ 小規模メーカーの新商品開発ライン
・ 災害備蓄食品の小ロット製造


現場責任者にご注目ただきたいポイント

・ 熱源の選択が必要。 既存のボイラー設備を活用する「蒸気挿入式」と、ガスバーナーで熱する「ガス直火式」の2種類から選ぶ 。
・ 法的遵守が必要で 「小型圧力容器」という規格に該当するため、設置後の定期的な自主検査(決まった期間ごとに行う安全チェック)が義務付けられています 。
・ 釜内の温度調整は「自動ではなく手動」であること
・ 自動温度調整装置は付属しないこと(=釜内温度調整は使用者による人的手動操作)
 ①蒸気挿入式→蒸気バルブの開閉で温度調整
 ②ガス直火式→ガスバーナーの火力調整で温度管理
 ※温度管理の技能が必要。教育用途にはむしろメリットの場合あり。
・ レトルトパウチ袋食品を殺菌出来ないこと(冷却装置が付いていない為。缶詰専用と考えるのが安全)
・ 圧力計・安全弁・温度計・排気弁が付属→ 小型圧力容器として必要な安全性を確保。
・ 導入前に必ず設置環境の確認が必要
 ① 上部排換気設備が必要
 ② 耐熱・耐水の床壁環境
 ③ アンカー固定が必要
 ④ 特にガス直火式は十分な燃焼酸素の供給が必要(天蓋フード等)


導入のメリット

・ 高い殺菌力: 100℃以上の高圧殺菌ができるため、常温流通が可能な安全性の高い製品が作れる
・ 省スペース: 縦型なので、限られた作業スペースにも設置しやすいコンパクト設計で 小型で扱いやすい
・ 頑丈な造り: 鉄製だけでなく、錆に強く衛生的なステンレス製も選択可能です 。
・ 試作・教育・研究に最適
・ 蒸気式orガス式を選べる柔軟性: 既存設備(ボイラー・ガス源)に合わせて導入可能
・ 缶サイズに応じた容量バリエーション
 → 小ロットから中規模まで対応


留意点・注意点

・ 手動操作が必要: 自動温度調整装置が付いていないため、バルブの開閉や火加減を人の手で操作し、温度を管理する必要がある。担当者の技能が必要
・ パウチ袋(レトルト袋)食品にはNG: 冷却装置が付いていないため、パウチ(レトルト袋)製品の殺菌には使用できません 。
・ 別途の熱源が必要:蒸気式はボイラー/ガス式はガス熱源
・ 設置環境: 給排換気設備(環境)が必要で、床や壁は熱や水に強い環境である必要があります。また、地震対策などのためのアンカー固定(床にボルトで打ち付けること)が必須です 。
・ 小型圧力容器のため、定期自主検査が必要


よくある質問(Q&A)

Q1 初めてでも扱えますか?
A1 はい。構造はシンプルで、基本操作は難しくありません。ただし温度調整が手動のため、温度管理の基礎知識は必要です。

Q2 レトルトパウチ袋食品は殺菌できますか?
A2 できません。冷却装置が不含のためパウチの加圧殺菌には非対応です。

Q3 蒸気式とガス式はどちらが良いですか?
A3 お持ちの熱源や環境によって選びます

Q4 設置に必要な環境は?
A4 給排換気設備、耐熱・耐水の床壁、アンカー固定が必要です。ガス式は特に換気要件が厳しくなります。

Q5 温度の記録は残せますか?
A5 はい、オプションで自記温度計(温度の変化を自動で紙などに記録する装置)を追加できます。保健所への提出書類やHACCP(ハサップ:衛生管理の国際基準)対応に役立ちます 。

Q6 一度にどれくらい入りますか?
A6 釜内に金網を数段に分けて収納します。缶の大きさを頂いた上で、都度計算します

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